GCS
F-86F Sabre(セイバー）は、1952年にアメリカのNorth American Aviation Inc.で開発された。
日本でもライセンス生産されて、航空自衛隊で1956年から使われ始めた。
この塗装は初代ブルーインパルスのデザインだ。
「ブルーインパルス」とは..
日本の航空自衛隊に所属するアクロバットチームの名前で、1960年に静岡県浜松基地でチームが結成された。
最初の機体は、このF-86 Sabreを5機使っていた。
F-86F Saberは1981年まで使われてたが、1981年の埼玉県入間基地でのフライト（飛行）を最後に、新しい機体T-2へ変わった。
1964年の東京オリンピック開会式で、
東京の空にオリンピック五輪をスモークで描いたのは、このブルーインパルスのF-86F Sabreだ。
白にブルーの塗装デザインが、大空でとてもきれいに映えて、すばらしい飛行テクニックと共に、航空祭などで観客に大きな感動を与えてくれた。
F-86F Sabreは戦闘機として開発され、朝鮮戦争当時のアメリカの主力戦闘機だった。
スピード マッハ0.9
重量6900kg
全長11.4m 全幅11.9m
エンジンはGeneral Electric社（ゼネラル エレクトリック）のジェットエンジン１基
推力（押し出すパワー）2770kg
Sabreとはサーベル（軍刀）のことで、
後退翼（後ろに傾いたつばさ）の形をみても、「なるほどサーベルのようだ」と感じるね。
機首（胴体の一番前）に空気取り入れ口がぽっかり開いており、そこから吸い込んだ空気を胴体の中にあるジェットエンジンに送り込んで、燃料を燃やしてそのパワーをお尻から吐き出す構造だ。
なんとなく「こいのぼり」のような形だ。
きれいな後退翼、すっと立ち上がった垂直尾翼（機体の後ろで上についている翼）、飛び出たキャノピー（操縦席の風防ガラス）…とてもスマートな機体でだ。
