GCS
取引先の話だが、そこは出張や旅行で地方からの客が利用する都内の駅近くにある店舗で、ネット販売より店舗販売が中心のビジネス展開だった。だから、店舗の存在を知ってもらい知名度を上げて来店客数を増やすことがホームページの目的だったが、マニア向けの商品販売なので、マニアに向けたアピールがポイントで、それなりにマニア心に響くような内容でホームページを展開する企画だった。とは言ってもその企業にはそのようなマニアに通じる社員はほぼゼロで、そこが大きな問題だったが、手探りでスタートした。
店舗販売なので、商品カタログ的なホームページが一般的なんだが、マニア向け商品ってのは多品種少量生産や一品限りのオリジナル商品が多く、しかも流行り廃りというか売り切れたら次回入荷は未定なものが多く、定番商品的なものはあまりないこともあり、商品紹介カタログ路線のホームページは止めて、マニア話題一本のホームページでいくことにした。
話が逸れるがこの店舗の結末を言っておくと、実はこの店舗は某企業のアンテナショップで、その企業の本業の顧客開拓へつなげるのが目的であり、店舗販売は繁盛したが、本業の方が斜陽化したようで、企業の本社移転に伴い店舗の事業部消滅で閉店してしまった。残念、、、ほんと残念だった。
話を戻すが、マニア話題というのは難しくて、マニアと共感するようなネタはマニアしか分からないわけで、誰でも作れるもんじゃないのだ。ライターがネットや書籍からコピペして作ったコンテンツじゃ、マニアの共感は得られない。マニアの魂に響くコアなコンテンツを作らないといけない。それが問題だったが、戦略がうまくいったので、来店客には評判が良かった。ほとんど売る気のないホームページだったわけだ。見方を変えると、自分達がワクワクして楽しんでいるホームページコンテンツだった。
共感が大事
共感して来店する、共感して何度もホームページを見る、なぜかといえば一緒にワクワクしたい、ドキドキしたい、同じマニアと集いたい、日常では接触できない趣味の同好者と共感したい、、、そんな満足感を得るために来店するわけだ。
ホームページを見ても商品カタログ販売的な情報はほとんどないので、どんな商品があるのか買えるのかは、店に行かなければ分からんわけだ。ホームページにはマニア的情報があれこれ載っているだけで、それを見ているだけでは欲求が満たされず欲求不満になり、それなら店に行ってみるかと思うわけ。
自分のハートが震えなければ、お客様のハートを震わせることはできない。魂と魂の共感なんだ
魂DNA共振理論
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